明日から後半の連休が始まりますが、お仕事の方や
ここぞとばかりに家庭貢献する方など、
皆さんはどのようにお過ごしの予定でしょうか?
さて、先週は日創研長野東信経営研究会特別例会の5時間セミナーのため、
長野県の上田市を訪問してまいりました。
「企業の成功法則~社長力・管理力・現場力の三位一体論~」について、
経営知識・経営情報・経営ノウハウの三つについて学びました。
参加者の皆さんは、とても真剣に学ばれていました。
経営にとって「情報は命」です。
経営情報の中で最も重要な情報は、皆さんは何だと思いますか?
それは「顧客情報」です。
私たちの一番の仕事は「顧客の創造」と「関係性の維持継続」です。
いかに新たなお客様を増やし、長年にわたってお取引して頂けるようにするか、
私たちは絶えずお客様からの期待度・満足度を、日頃から高めておくことが大切です。
お客様は常に現場にいらっしゃいます。
現場の社員さんが、顧客情報をどれだけ敏感に掴み取って、
速やかに対応出来る仕組みになっているかが、
期待度や満足度を高めるカギですね。
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■念いが変わると売るものが変わる!
滋賀県東近江市の今町にある、安心とありがとうのお葬式を提案する
「クリスタルホール」を営む、株式会社クリスタルを訪問してきました。
「クリスタルホール」は地元の小さな商圏で、一人勝ちでした。
井ノ口 章善(あきよし)社長は「そういう時こそ、毒が入る・・・」と、
危機感を包み隠さずお話し下さいました。
葬祭業はJA(農業協同組合)や他地域からの参入、
最近では、アマゾンが「お坊さん便」を始めたのは話題になりましたよね。
つまり、既存の葬祭業は価格競争を仕掛けられてしまったわけです。
やはり受注件数が落ちて単価も下がり、売上は急降下しました。
■売上急降下の原因を外部環境に求めたら、業績は回復しない
売上が急降下すると、その原因をつい外部環境に求めてしまいがちです。
「しかし、外部環境はどこも同じ。『業績不振の原因は社内にあり!』」と、
井ノ口社長は気づいたのです。
「株式会社クリスタルは、なぜ葬儀をしているのか?何のために葬儀をしているのか?」と、
事業目的に立ち返って、全社員で理念を考えました。
■お客様は?・・・そのお客様の「満足」は?
「これまでは、亡くなってからが仕事だと思っていましたが、違う!
お客様が生きている間からが仕事」とパラダイムシフトしたのです。
「幸せに生きてもらう、幸せに亡くなってもらう」
よく考えたら「自分たちも年を取ったら困る」と、お客様のお困りごとを解決してきました。
今ではお客様から「私の時もお願いね・・・」と言われているそうです。
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お客様は、自社の商品やサービスに対する「満足」を買っています。
私が尊敬しているドラッカー博士も
「顧客を満足させることが、企業の使命であり目的である。
したがって、我々の事業は何かとの問いは、
企業を外部すなわち顧客と市場の観点から見て、初めて答えることができる。」
と記しておられます。
業績の良い会社は、「お客様は誰か?」を的確に絞り込み、
そしてそのお客様にどんな「満足を提供するか?」を研究して、
満足度を高めています。
お客様の満足度が高いから、繰り返しわが社を利用して下さり、ご紹介も頂けるのですね。
皆さんはどのように満足度を高めていますか?
お客様が本当に求める満足を提供出来ていますか?
株式会社日本創造教育研究所(日創研)
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株式会社カラビナフードワークスは、
「食でつなぐ人と街」を企業理念に掲げ、大阪の都心に計7店舗を有し、
お店ごとに街並みや通りの雰囲気に寄り添ったお店づくりに努めています。
「カラビナ」とは・・・
社名にあるカラビナとは、登山や救助時にロープを繋いで体を固定する金具。
人間の命を守る大切な役割を担っているのと同じく、
同社もお客様の生命や人生に欠かせない食を扱うという役割を担っておられます。
登山やキャンプが趣味の西川智之社長ならではの社名ですね。
各店舗とも、緑あふれる開放的な空間でのランチやディナー、
レストランウェディングでファンをつくり、業績を上げています。
■イタリアン以外には手を出さない
カラビナフードワークスは、イタリア料理専業です。
お店の店名や見せ方は違いますが、提供する料理はイタリア料理だけです。
イタリア料理を食べたい人や作りたい人、さらには学びたい人が集まってくると言います。
他の業態に手を出すと、ミスマッチが起きて喜びが提供出来なくなるからです。
※絞り込みや集中するところに利益が隠れていますね。
■人として大事なこと
西川社長は、学生時代にアルバイトした超繁盛店だったコーヒー店のマスターに
基本を厳しく叩き込まれたと言います。
食事を誘って頂いた翌日にお礼を言わないと嫌味を言われたり、
お店で後ろを通る時に挨拶をしないと叱られたそうです。
「表から入ってくる人も裏から入ってくる人も平等に接する」
お店は裏から入ってくる人たちによって支えられている。
これは西川社長自身の体験に裏打ちされた経営哲学と言えるでしょう。
■基本的なこと
当たり前のレベルの差が、会社の業績や社風の差に影響すると考えています。
特に挨拶は、会社の差を感じます。
元気な挨拶が当たり前の会社は、普通の挨拶でも元気があります。
ホールも料理人もソムリエも、どんな役職でも「技術は人格の上に立つ」と考え、
きちんとした挨拶はもちろん、基本的なことが出来る習慣・人格を、
カラビナフードワークスでは、仕事の中で身につけてもらっているそうです。
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挨拶や電話応対で、その会社が分かるとよく言います。
「何とか売り上げを上げよう」「何とか受注や契約を取ろう」「お客様を増やそう」と、
私たちは頑張っています。
しかし、そのお客様が「リピートして下さるか?」「ご紹介して下さるか?」
まずは社員さん一人ひとりが、人として大切なこと、人として基本的なことに対して
誠実に取り組んでいるかどうかが大切ですね。
皆さんの会社は、そして、あなた自身はいかがですか?
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株式会社日本創造教育研究所(日創研)
恋人のように顧客のことを考え、なくてはならない存在に
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●「顧客の現場にイノベーションを」
業界をリードする製品・サービスを次々と打ち出しているコマツ。
その起点となっているのが、顧客のあるべき将来像を一緒に描き、
新しい価値の実現を追究する「顧客価値創造活動」です。
●「品質と信頼性だけでは生き残れない」
ただし、昨今それだけでは通用しなくなってきています。
コマツは、「品質・信頼性を通じて企業価値を最大化する」を
企業理念に掲げてきましたが、今は競争の軸が変わってきているのです。
1990年代初めごろは、日米欧の市場が世界の売上の約8割を占めていました。
ところが、10年ほど前から新興国市場が爆発的に大きくなり、
リーマンショック直後は7割にも達しました。
そうなるとプレーヤーもメンバーも、
求められているものも大きく変わってきます。
しかし、新興国市場では価格と価値のバランスが取れていません。
より良いものが欲しいと言う一方でどんどん低価格化が進む。
安売りで勝負する新しいプレーヤーもどんどん出てきて、
品質や信頼性を置き去りにした商品を出すところも少なくありません。
●「価格競争力とは別の『新しい価値』を追求し、顧客に認めてもらうこと」
そんな中で品質と信頼性をベースとした企業活動を続けているだけでは、
新しい競合他社と互していけません。
しかも、そうした新興国の新規プレーヤーの技術レベルも上がってきています。
従って我々は、価格競争力とは別のプラスアルファの「新しい価値」を追求し、
それを顧客に認めてもらわなければなりません。
顧客がこうなりたいとか、こうしたいとか思ってる将来像を
我々が一緒になって考え実現していく。
それが「顧客価値創造活動」なのです。
日経ものづくり 2018年4月号
「挑戦者 顧客の現場に、イノベーションを
大橋徹二 コマツ代表取締役社長(兼)CEO」より
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■恋人に接するように顧客に接する
コマツには、「コアコンピタンス・アプローチ」と呼ぶ
顧客への姿勢があります。
まず顧客視点に立って自社で何ができるかを考え、
それを踏まえて競合他社に比べての優位性を
評価するというものです。
「顧客を恋人、競合他社を恋敵と考えれば分かりやすい。」
好きな相手にアプローチしようとしたところ、強力な恋敵が表れたとしよう。
人は、恋敵をやっつければ好きな相手がこちらを向いてくれると考え、
恋敵のことばかり意識してしまう。
しかし、恋敵がいなくなっても、自分が相手の求めるような人物となって
好いてもらわなければ恋は成就しない。
「顧客視点というと当たり前のようだが、できている企業は少ない。
つい競合他社との比較ばかり考えてしまうからだ。」
ともすれば日本のメーカーは、競合他社がこういうことをやっているから
自社はこうしよう、競合他社に打ち勝つためにこうしようという発想に
基づいて戦略を練りがちです。
これに対しコマツが第一に意識するのは顧客。
真っ先に顧客に向き合い、ニーズを引き出し、
それに対してコマツとして何ができるかを考えています。
日経ものづくり 2018年4月号 特集1「コマツの強さ」より
■「新しい価値」を追求し、顧客に認めてもらうためには
「従って我々は、価格競争力とは別のプラスアルファの「新しい価値」を追求し、
それを顧客に認めてもらわなければなりません。」
新しい価値を追求して、顧客に認めてもらえるか?
ここが重要ですね。
顧客に認めてもらえるだけの価値があるかないか?
・・・ですね。
恋人に接するように顧客に接する
・・・そこから顧客に最も必要なものは何か?
が見えてくるのですね。
株式会社日本創造教育研究所(日創研)
(参照:国立社会保障・人口問題研究所日本の将来推計人口(平成29年推計))
10年後の自社のビジョンと、目指すべき方向性を
今から明確にしておくことで、外部環境に左右されずに
ビジョン実現を目指した経営をして頂きたいと願っています。
今年から、ビジョン経営沖縄セミナーは、
創業者の田舞徳太郎に、
実践ビジネススクール・実践マーケティング塾でおなじみの
古永泰夫が加わります。
ビジョンの作成手順に加えて、
新たにマーケティングの視点が加わった学びと共に、
広大な沖縄の青い海が、ビジョン構築の大きな手助けとなります。
少子高齢化で、まさに国難と言える危機が訪れることは自明です。
自社の10年後のビジョンを沖縄の地で、ぜひ今から描いておいて頂きたく、
切にお願いを申し上げます。
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■「マーケット」が変われば、「ニーズ」も変わる!・・・このマッチングが大切!
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月刊『理念と経営』4月号
巻頭対談「やはり、"商品"こそが顧客創造の入り口である」より。
東京大学 伊藤 元重名誉教授
株式会社吉野家ホールディングス 安部 修仁会長
2003年のBSE問題で牛丼の販売のストップを余儀なくされました。
多品種提供に切り替えて、経営危機を乗り越えられました。
吉野家のウリであった「うまい・やすい・はやい」も変えました。
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新たなマーケットにチャレンジするときは、必ずしもそうでもないんです。
4年前の「牛鉄鍋膳」の発売では、「うまい、やすい、ごゆっくり」という
キャッチフレーズでテレビCMを打ちました。
「うまい、やすい、はやい」は、われわれの仕事の仕方のことも言っているわけです。
クイックサービスはうちの特徴で普遍的なものですが、
あまりこればっかり言っていたので、
お客様が「早く食べて帰らなきゃいけない」と・・・・。
時代とともに、ファミリーやシルバー、女性をターゲットにしていくため、
あえて「うまい、やすい、ごゆっくり」と言ったんです。
女性のお客様の比率は増えましたね。
もちろん、テーブル席を設けたり、メニューを増やすなど
ハード面やイメージも変えていかないといけません。
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■新しい市場を創り出す
マーケティングとは?・・・マーケット(市場)お客様の集まり。
イング (ing現在進行形)創り出すこと。
つまり、お客様を創り出すことです。
マーケティングには、「4P」と言って、4つの要素があるといわれています。
Product (プロダクト) =製品
Price (プライス) =価格
Place (プレイス) =流通・立地
Promotion(プロモ―ション =販売促進
お客様を創り出す上で、とても重要なポイントです。
4Pはマーケティング・ミックスとも呼ばれ、
「マーケティングの神様」と呼ばれるフィリップ・コトラーの手によって、
広く世に知られるようになりました。
この4Pの要素の組み合わせが、戦略のストーリー上で整合していないと、
お客様を創り出すことが出来ないのですね。
皆さんの会社の「4P」は、戦略のストーリー上で整合出来ていますか?
株式会社日本創造教育研究所(日創研)
業績アップ6か月研修は、
期間中にご参加者皆さんが各社の実際の売上目標を設定して、
目標設定した売上を6か月間かけて獲得していきます。
売上の獲得が厳しい現在でも、
ほとんどの会社が売上目標をクリアしています。
売上目標をクリアしている会社の特徴として、
購買力のポテンシャルが高いお客様や、
日頃からリピートしてくださるお客様へ、
"まめ"に顧客接点を取っておられます。
お客様が自社の商品やサービスを
たくさん購入して下さっているということは、
言い方を変えると、
私たちを大切にして下さっているということですから、
私たちが定期的に顧客接点を持ってお客様を大切にしてなおかないと、
当然のことながら、お客様は他社へと移ってしまわれますよね。
顧客の離れる理由は「顧客無視」ともいわれます。
お得意様との関係性のマネジメントはできていますか?
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■お客様の困りごとを解決して、売上高経常利益率は二桁以上
「お客様と一緒に製造環境の最適化をつくりだす」
月刊『理念と経営』 昨年6月号の
「人に歴史あり 逆境!その時、経営者は...」
にもご登場されていた、
愛知県一宮市の 株式会社ニュー・サンワ を今回はご紹介します。
製造機械や設備の中に使われているプラスチック部品を製造・加工しています。
主力は車のパワーステアリングを他のメーカーと共同開発で製造しています。
また、愛知県内で優れたものづくり企業を認定する
「愛知ブランド企業」にも認定され、
小さくてもきらりと光る会社づくりを目指しています。
ところが、2001年に共同開発の相手が自社製造に強引に切り替え、
ほとんどの売上がなくなり経営危機に陥りました。
経営危機を乗り越えてからは、自社の強み、プラスチック加工技術で
お客様の困りごとを解決する「製造サポート業」として社会に貢献しています。
特に、樹脂製造・コーティング・融着(鉄とプラスチックを合わせたもの)という
三つの工法を持ち、特にコーティング技術を活かしています。
例えば、製造機械で加工されて出来上がったものが金属の受け皿に落ちると、
金属同士が大きな音を立てながら当たって傷になり、不良品や欠陥品が発生します。
その受け皿をウレタンコーティングすると不良品率が10%から1%にまで下がったり、
金属とプラスチックになるとクッション性にも優れて、音が出なくなります。
工場の消音(音がしない)
耐摩耗(すり減りにくい)
高弾性(傷がつきません)
耐水性(水をはじく)
という効果が発揮され、
生産性の向上、工場内の騒音が減り環境が良くなります。
製造機械を樹脂製造・コーティング・融着の三つの強みで問題解決して、
製造環境の改善に取り組んでいます。
加藤寛隆(ひろたか)社長は「わが社は製造機械のコンサルタント」と言います。
毎朝、全社員参加の「朝ミーティング」が、朝礼後に開かれます。
営業担当者がお客様との打ち合わせをした内容や、今後の案件や困りごとを、
製造も設計も一緒になってどう解決するか。
解決策を営業も製造も設計も一緒になって、知恵を出し合っていきます。
困りごとの解決のスピード化が生まれます。
加藤社長は、
「全員の目線がお客様に向いていて、製造・販売一体の組織をつくりあげています」
と言います。
お客様からは、
「もうちょっと近い所にあるといいんだけどなぁ。ニューサンワの工場が東京にあったら」
と言われています。
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株式会社ニュー・サンワは、最初は製造技術を売っていました。
しかし、「製造サポート業」へと経営の視点を変えることにより、
自社の強みを活かし、お客様の問題を解決する、
製造ビジネスから問題解決ビジネスへ転換したことで、
全社員さんが顧客目線になり、お客様の困りごとを今まで以上に発見し解決することで、
製造環境の最適化をつくり出しています。
お客様の生産性向上や不良品率ダウンの業績アップに貢献して、
株式会社ニュー・サンワの業績も上がっています。
※お客様に提供している「価値」の高さだけ、
自社にも利益という「価値」が返ってくるのですね。
皆さんはどのような「価値」を提供していますか?
お客様は「価値」買われています。
株式会社日本創造教育研究所(日創研)
※3月27日(火)には、
大阪センターをメイン会場に、
金沢・愛媛をサテライトで結んで開催します。
今年の事例発表者として、
●庄田鉄工株式会社 代表取締役社長 庄田 浩士 氏
●株式会社DOユニオン 代表取締役 織畠 哲朗 氏
●株式会社エグチ 代表取締役 江口 昇吾 氏
上記三社の皆様にコア・コンピタンス経営の事例を発表して頂きました。
コア・コンピタンスとは、
C.K.プラハラードとゲイリー・ハメルが
アメリカのハーバード・ビジネス・レビューで
「コア競争力の発見と開発」を共同執筆し、
そこで初めて世の中へ広められた概念です。
コア・コンピタンスは、
本来は大手企業が学び取り入れる経営戦略ですが、
日創研では中小企業にこそ必要と捉え、
業績アップ上級コースでお伝えしています。
コア・コンピタンスとは、
「顧客に特定の利益をもたらす技術、ノウハウ、スキルの集合である」
と説明しています。
すなわち、競争優位をつくりだす源泉ということです。
価格競争ではなく、提供価値で競争する経営です。
価値を創り出すには、やはり人財育成が絶対的に不可欠です。
事例発表頂いた三社とも、社員さんの可能思考研修の受講が大前提でした。
価格競争で企業体力を落としてしまう経営戦略になっているか?
競争優位をつくり顧客に特定の利益をもたらす価値づくりの経営戦略になっているか?
さて、皆さんの現状はいかがですか?
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■ビジネスの種は足元にあり!
月刊『理念と経営』3月号
『特集 ビジネスの種は足元にあり!
-「いま求められているもの」を見つける"眼"』より
早稲田大学ビジネススクール教授の内田和成先生が、
三つの「顧客創造型」企業事例の総論とまとめを寄稿下さっています。
今回、登場した軒先、おかん、ちよだ製作所は、
いずれも「新しい製品やサービス」で
「誰もが気づいていない価値を具体化すること」に成功した
「市場創造型」に分類されると思います。
何か特別なハイテク技術でできたわけではありません。
わかりやすい例でよく紹介しているのは、青山フラワーマーケットです。
普通の花屋ですが、一つ過去の花屋と違うのは、
特別な記念に花を買ってもらうのではなく、
日常生活で、飾ってもらうために花を提供しようと考えたことです。
だから、価格を安価にしています。
わざわざ行かないといけない立地ではなく、
人の多い通り道がいいから駅の中や駅のそば。
店構えも、ドアがあって入らないといけないのではなく、
通路か店かわからないようなつくりになっている。
日常的に使いやすい花屋に徹底してこだわったことが、
一つのイノベーションになったわけです。
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青山フラワーマーケットは、
「Living With Flowers Everyday」をコンセプトに、
花と緑に囲まれた心ゆたかなライフスタイルを提案しています。
パリのマルシェをイメージした店内には、
産地にこだわった旬の花が用意され、
関東・関西・九州・北海道・東北・パリに160店舗で、
80億1千万円の販売をしています。
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★みんなの反対を行く!
花の素晴らしさを日常生活で体験していただき、
心ゆたかなライフを送っていただきたいとのおもいですね。
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「誰に、何を、どのように売るのか?」
これは商いの基本中の基本です。
お客様を明確にして、
そのお客様の求めるものを、
求めるお客様がいるところで、
求めやすい売り方で販売すれば、
お客様はまだまだ増えるのではないでしょうか。
皆さんの会社は、誰に、何を、どのように売るか、
この筋を一本通せていますか?
一貫性やストーリーを作った価値提供を心がけましょう。
株式会社日本創造教育研究所(日創研)
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