人材育成通信をご覧の皆様、こんにちは。
コスモ教育出版、編集部の成田圭騎です。
今回は「インタビューをして感じたこと」について書かせていただきます。
編集部では、ライター・カメラマンとともに企業を訪問したり、編集部だけで取材対象の方に会いに行ったりと、記事や取材対象の方によって異なる方法で取材を行ないます。
現在、私は上司に同行していただき、ある教授のもとを訪れてインタビューする仕事を任せていただいています。
どの取材の場合でも、事前に図書館や書店で資料を集め、質問事項を作成するなどの準備をしてから取材に臨みます。しかし、準備をしたこと以外の話やテーマから外れた話が出てくるのが取材です。
当然この取材でも、想定していなかった話が質問の答えとして返ってくることがあります。そのような回答が返ってきたときは、上司の助け船を借りることが多く、なんとかインタビューができているのが現状です。
そしていつもこの取材の帰り道は、その日のインタビューを振り返りながら事務所に戻り、「インタビューは自分のもっているすべての知識を使った勝負だ」と、大切なことをアドバイスとしていただくのです。
私がこの取材を通して痛感することがあります。
それは「"モノ"を知ること」です。
この"モノ"には、歴史や社会情勢、雑学などの学問的なことだけではなく、人との付き合い方や危機への対処法など経験によって蓄積されるあらゆることも含まれます。
企画を発想したり、タイトルをつけたり、人脈を拡げたりと、編集者はさまざまな場面で知識が必要になります。知識が多いほど発想が豊かになり、面白い誌面に結びつくのです。
インタビューでも、"モノ"を知っていることが必要です。上司はその道のプロであり、取材経験が豊富であることに加え、"モノ"を知っていることで柔軟な対応ができるのです。
私がインタビューをした2回目の取材のことです。
事前に用意した質問の1問目の回答で、その日に聞きたかったことの9割ぐらいの内容が返ってきました。しかし、取材時間はまだ30分ほど残っていました。
なにか質問しなくてはいけないという状況になり、必死に考え質問しましたが、あまりうまくいきませんでした。
そこで上司は、テーマや回答に直接関係ない質問から本筋につなげ、さまざまな角度から内容を深掘りしていくことでインタビューを成立させたのです。
事前に準備したこと以外の話を理解したり、そこからテーマにリンクさせたり、インタビューで柔軟な対応をするためには、質問する側の知識がなければできません。当然のことながら私は上司より経験だけではなく知識もないので、柔軟な対応ができないことが多いのです。
今は上司の補助があることでインタビューが成立できていますが、いずれ1人でインタビューをできるようになりたいと思っています。
そのためには経験を積むことが大切ですが、1回のインタビューで自分を成長させるためには、より良いインタビューをする必要があります。そのためにも、知識を増やすことが私には必要なのです。
本を読むことはもちろんですが、今まで経験していないことを積極的に経験し、体験から自分のなかに知識を蓄積していこうと思います。
そして、この取材を通して編集者としてステップアップをしていきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
次回は、大阪センターの菅野奈々さんです。
どうぞ、ご期待ください。
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